SHISHAMO「明日も」「魔法のように」解禁
SHISHAMOの新曲、「明日も」と「魔法のように」がLINE MUSIC、dヒッツでフルが解禁!
すでにラジオで解禁され、アルバム発売まであと20日だけれど、さっそく2曲をインストール。
やはり、ラジオ音源よりも、音質が良くて、この二つのコンテンツのほうが良い。
どっちも聴けば聴くほど味が出るというか、なんというか最高。
夏の恋人ーーSHISHAMO4収録曲 その2
前回、「夏の恋人」のMVについて語ったので、次は曲単体について、この場を借りて語っていく。
初披露されたのは、おそらく2016年の大阪城ホールや野音。当時は、バンド形式ではなく、宮崎朝子単体によるアコースティックギターによる弾き語りで披露された。
筆者は大阪城ホールへ足を運んでいなく、野音にしか参戦していない。
とりあえず第一に印象的だったのは、なんといっても、ドラムの吉川やベースの松岡を除いた弾き語りという形式。2016年の春ツアーで、アコースティックコーナーが新たに形成されたことから、なんとなく予想はしていたものの、早くも実践するとは思わなかった。
野音ということもあり、会場の木に止まる蝉の鳴き声が、宮崎朝子が奏でるギターの音と歌声、歌詞をさらに彩ってくれる。またさらに、晴天の空と夜空がそっと見守るように、会場の上にそびえていた。(※野音は夜空編と青空編の二構成)
これほどになく、最高のコンディションで披露された「夏の恋人」はまさしく、衝撃的だった。
歌詞にも「蝉の鳴き声」や「大人になんてなりたくないな」、「いつまでもここにいたいけど」というフレーズがあり、筆者の状況とリンクしている部分があり、感情移入しそうになる。
歌詞の解釈については、人それぞれだと思うので、あまり多くは書かない。
けれど、恋人でもただの身体の関係でもない相手に対して思い悩む人間と、大人と子供の狭間で葛藤する人間を「夏の恋人」は上手く描いていると思う。
歌詞を深読みすれば、するほどSHISHAMOが作品性が成熟したと感じられるし、シングルとして出す意味を考えさせられる。
過去のSHISHAMOの夏ソングと比較しても、それがよくわかるのではないだろうか。ある種、SHISHAMOにとって夏に出す新曲は挑戦を意味するのかもしれない。
本格的な音楽活動を示すーー君と夏フェス。
メロウで一般受けはしないように思えるーー熱帯夜。
バンドという概念を超越しようと試みるーー夏の恋人。
どれも、クオリティーが高く、優劣がつけられない三作品だと思う。
夏の恋人ーーSHISHAMO4収録曲 その1
「SHISHAMO4」、唯一のシングル曲である「夏の恋人」について語っていく。
「夏の恋人」はシングル曲であり、MVが制作され、ストーリー性が他の曲に比べ、かなり強いと思うので、2段階に分けて綴っていこうと思う。
今回、その1では、MVについて感じたことを書いていく。
この「夏の恋人」は記憶によると、ロケ地は千葉方面らしく、どこか自然に満ち溢れている。
まず第一に気になったことは、SHISHAMOのボーカルである宮崎しか、基本MVには映っていないことだ。
これまでの楽曲のMVでは、ドラムの吉川やベースの松岡が宮崎と均等に映っていたのが特徴だった。それと並行するように、若者にある程度知られている女優をMVに起用してきた。
……が、今回のMVではその法則を破っている。
始まりから、終わりまで全てが宮崎朝子なのだ。
ギターとともに、電車へ乗り、ホームに座り、どこか憂愁溢れる潰れかけたコンビニでアイスを買い、子供たちを眺め、海へ向かう。
歌詞そのままのイメージをどこまでもMVに反映している。
個人的に、SHISHAMOのMVの完成度は高いと感じているものの、2016年に発表された「みんなのうた」や「中庭の少女たち」のMVのちぐはく感に、どこか納得いかないぶぶんがあったので、今回のMVの出来には圧倒された。
高い完成度を感じるとともに、この時期からボーカル宮崎朝子の個人プレーが良い意味で目立つ。(オハラブレイクしかり、大阪城ホールや野音での「夏の恋人」の弾き語りしかり)
バンドという概念を超越するための伏線ではないか、と勘ぐらずにはいられない。
恋に落ちる音が聞こえたらーーSHISHAMO4収録曲
大阪城ホールで、「夏の恋人」や「きっとあの漫画のせい」らとともに、おそらく初披露されたであろう、この楽曲。
2016年9月に発売された 「夏の恋人」にカップリングとして収録されるだけでなく、今月発売される「SHISHAMO4」に収録されるという、贅沢な立ち位置の楽曲。
あくまで、個人的な意見として、SHISHAMOの楽曲たちの中で、あまり好きではない楽曲……かも。(とはいっても、何十回もイヤホンでリピートしている矛盾)
SHISHAMOの楽曲たちの中で、この曲があまり好きではない理由はいくつかある。
・個人的に、あまり好きではないというのに、円盤に2回も収録されている。(自分勝手すぎる意見だけれども)
・他のSHISHAMOの楽曲たちに比べ、曲調がどっちつかずで、歌詞の主張があまり強くない部分。(自信の高い主人公を歌詞に出したことは評価したいけど)
・挑戦的で切なさ溢れる「夏の恋人」に比べ、SHISHAMOらしさを追求するあまり、守りに入ってる印象が強い。
・他のシングルのカップリング曲のクオリティーが高すぎたし、歌詞やアレンジも挑戦的だった。(「生きるガール」、「女ごころ」など)
しつこいようだけど、「恋に落ちる音が聞こえたら」を決して、貶しているわけではない。度が過ぎるかもしれないけど、思ったことを書いただけ、という……。
ただ、こういうアップテンポな楽曲はライブでは必然的だと思うので、ライブで聴く分には好き。(かなり面倒臭いフォローの仕方)
きっとあの漫画のせいーーSHISHAMO4収録曲
すでに、2016年のSHISHAMOのライブーー大阪城ホールや野音などで披露された、「SHISHAMO4」の収録曲、きっとあの漫画のせいについて、語りたいと思う。
ほとんどのSHISHAMOファンは、ライブやYouTubeでフルを聴いた人が多いはずの楽曲。それも半年以上の月日を経て、ようやくアルバムという形で、今月(2月)手にすることが出来るのは、感慨深い。
ある意味今更語る必要はない曲ではあると思うけど、ここまで来たからには、楽曲に対する思いについて綴りたい。
筆者は大阪城ホールは参戦していなく、野音のみ参加し、そこでこの「きっとあの漫画のせい」を初めて聴くことが出来た。
初めて聴いた感想は、久しぶりにSHISHAMOの中でわりと尖った楽曲が来た、というか、ひねくれた(良い意味で)歌詞が来た、と感じた。個人的には、野音で度肝を抜かれた。
野音で初めて聴いた楽曲の中で比較してみると、
尖り具合
きっとあの漫画のせい>>夏の恋人>>恋に落ちる音が聞こえたら
好み
きっとあの漫画のせい>>夏の恋人>>恋に落ちる音が聞こえたら
といった感じ。(別に、「恋に落ちる音が聞こえたら」をこけ落としているわけではない)
曲調的にも、これは新しいアルバムのリード曲に違いない、と思っていたので、まさかSHISHAMO4で中盤の位置に立つとは思いもしなかった。
また、SHISHAMO4に収録される「恋」や「メトロ」を聴いてないので、アルバムの流れが一体どうなるのか、予想がつかない。とことん、聴いてる者をある意味、翻弄させてくれる楽曲なのかも。
楽曲の内容とは裏腹に、ツアービジュアルは可愛らしいものになっている。
個人的には、この楽曲の「自惚れないでよ」や「笑わせないでよ」の宮崎の歌い方が好き。
あとはアレンジも良い。